第388章

清掃員はくすりと笑った。「桂川翼さんですよ。社長への感謝の気持ちだって、オフィスに花を飾りたいって言うものですから、入れてあげたんです。でも安心してください、彼が入っている間はずっと私がついて見てましたから」

「彼が?」

前田南は眉をひそめた。あの妙な献身ぶりが、どうにも引っかかった。

だが、彼の身元調査はすでに済ませている。特に問題はなかったはずだ。

清掃員は前田南の表情を見て、怒らせてしまったと勘違いしたのか、慌てて謝罪した。「すみません。今売り出し中のタレントさんですし、社長とも親しいようでしたから、こういうことをしても嫌がらないだろうと思って、つい……」

「いいの、あなたの...

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